コラム

2025-02-01 14:10:00

ウィンターブルーには怒り観察を

冬はウィンターブルーといってイライラが生まれやすくなる季節です。この季節は自分の怒りを観察することをやってみましょう。 まず怒りの仕組みを知るためにライターをイメージしてください。ライターは着火石で火花を散らし、そこに燃料となるガスが送られて火がつきます。 怒りの感情も同じです。自分の中にある「こうあるべき」が裏切られたとき、イライラ火花が散ります。ただ、それだけでは火はつきません。そこに苦しい・悲しい・辛い・寂しい・悔しいなどのネガティブ燃料(本当の気持ち)が送られて怒りの火になります。 こう考えると「怒り」の本当の正体がわかります。私は「寂しさ」を「怒り」という火に変えてぶつけていたんだなって。「寂しさ」をわかってほしいのに、わかってもらえないとき「怒る」という行動をしているのですね。 怒りは決して悪い事ばかりではありません。私たちは自分の大切な何かを守るために「怒り」を使います。子育て奮戦中の皆さんであれば、それはきっとわが子でしょう。わが子を守るため、将来を思っているのに、それが裏切られたと感じる時、「怒り」が湧くのです。そして親自身も、自分が壊れてしまわないために、自分を守るために「怒り」が湧くのです。 〜アンガーログをつけてみよう〜 この冬は「アンガーログ(怒りの記録)」をつけてみましょう。怒りを感じた時に文字に書き出すことで、自分の怒りのパターンが見えてきます。 1いつ、どこで 2出来事 3怒りの裏にある本当の気持ち 4怒りのレベル点数(10段階) ポイントは頭でまとめず、実際に“書き出す”ことです。書くことでクールダウンでき、あとで見返すと自分の「こうあるべき」や「怒りの癖」を見つけることができ、これが原因を突きとめる手掛かりになります。記録するのは手帳でもスマホでも手軽なものでOK。 きっと「私が大切にしているもの」見えてくるはずです。 さあ今日からゆるっとアンガーマネジメントを始めてみましょう。 教えてくれた人 一般法人 日本アンガーマネジメント協会 認定トレーナー 加藤 和仁さん